読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

犬の神に誓って

大学1回生の春

 

 

志望校に落ちて滑り止めで受かった大学に通うことにって、あんなにしんどかった受験もあっけなく終わり、心は完全にバーニングアウトしていた。

 

 

 

 

脱け殻の日々を過ごしていたが、何かしないとと考え、何の脈略もなく図書館で哲学者プラトンの全集を借りた。

 

 

 

訳も分からず読み進めたが、ソクラテスが毒飲んで死ぬところまで読みすすめた頃にはボロクソに泣いていた。

 

 

 

本当に超絶暇だったんだと思う。

 

 

 

でもこのときにプラトンを読んでいて良かった。考え方に軸ができたから。

 

 

 

国家に対する考え方、ナショナリズムとか愛とか善く生きることとか色んな軸が。

 

 

 

 

快楽主義者との対話をおぼえている。快楽は良いことだって言う人に対して、では体が痒いから掻き続けることは良いことなのかってソクラテスは返した。

 

 

良くないね、そういったシンプルな考え方というか本質を考える力失いがちです。現代。

 

 

 

 

 

結局その春、図書館から借りたプラトン全集を誤って汚してしまって引き取ることになり(図書館にはAmazonで購入したものを返却した)、暇さえあれば読み返していた。

 

 

 

 

いまも本棚にある、ソクラテス

 

 

シンプルに、本質的に。

犬の神に誓って刻もう。